妊婦である妻にしてあげられることの一つに、パートナーの身体の状況をよく理解してあげることも含まれます。
中でも、それとなく行っている妊婦の検診も、私たちが思っている以上に大変で、手間のかかるものが多く存在します。
ここでは、パートナーがどんな検診を受けているのかを正しく理解し、支えとなる知識を身につけましょう。
妊婦健診の回数と内容について

妊娠したらまず妊婦健診に行くのは知っているんだけど、そもそも健診って何をやっているの?
いわゆる妊婦健診は、正式には「妊婦健康診査」と言います。お母さんとおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠が順調かどうかをチェックするのが目的です。
妊娠中はからだにいろいろな変化が起こります。自覚症状がなく順調に見えても、トラブルが見えていないところで進行していることもあるのです。
では、その内容とはなんなのか。ここでは一緒に妊婦健診の内容について学んでいきましょう。
①妊婦検診の回数と内容
妊婦検診は妊娠の有無を確かめる初診も入れて、通常14回ほど行います。検診の内容や費用は、病院によって多少異なりますが、ここでは、私の妻が実際に行った検査と、必要に応じて行う可能性のある検査を紹介します。
妊娠初期に行われる検査 | ・血液検査 ・不規則抗体検査 ・貧血の有無 ・梅毒血清反応 ・B型肝炎ウイルス抗原検査 ・C型肝炎ウイルス抗原検査 ・風疹ウイルス抗体検査 ・子宮頸がん検査 |
定期健康検査で毎回行う検査 | ・子宮底の長さ、腹囲の測定 ・胎児の大きさ、位置、心音の確認 ・体重測定 ・血圧測定 ・尿検査 ・むくみの有無 |
妊娠中行う検査 | ・超音波検査 ・胎児、胎盤機能検査 ・血糖値 ・血液凝固検査 ・HIV抗体検査 ・性器クラミジア検査 ・B群溶血性連鎖球菌検査 |
妊娠中必要に応じて行う検査 | ・心電図 ・胸部エックス線撮影 ・肝機能、腎機能検査 ・骨盤エックス線検査 ・トキソプラズマ抗体検査 等 |

こんなに検査をするの!?自分で思っていた何倍もの時間をかけて、出産のための準備を母子ともに進めているんだね!

そうだね。もちろん子どもを安全、安心に産むための検査だから行きたくないなんて言わないけどね。これだけの時間と労力をかけて、女性は女性で、たくさんの準備をしていることを知っててほしいな。
妊娠中に行う検査は、ざっとあげただけでも男性には想像を絶するような量ですよね。毎回行う検査だけでも5つ以上です。
この苦労と、大変さをわかってあげることができずに、1人で行くのが当たり前だと思っていると、それだけでもパートナーのストレスとなるのです。
パートナーがどんな過程を経て、出産に至るかわかってあげれましたか?
②妊婦検診の費用削減、各自治体の取り組みに注目

出産ってお金がかかるっていうけど、妊婦健診にはお金はかかるのかな?もし、かかるならどれくらい?貯金で足りるか不安だな。

わたしもそれは不安なところかも、たしかに最近貯金を使ったばかりなのに足りるかしら?一緒に調べてみましょう!
■ 妊婦健診の費用 ■
妊婦検診は通常だと7000円から10000円程度、特別な検査があると10000円から20000円程度の出費があります。総額にすると100000円前後になりますね、痛い出費です。
■ 妊婦健診って保険は適用されるの? ■
妊婦健診は、保険適用外です。前提として、妊婦健診は病気ではないため、健康保険適用ではなく自己負担です。
しかし、ここで押さえておきたいのは、妊婦健康診査受診表という、各市町村が出している割引クーポンがあるということです。
この妊婦健康診査受診表は、妊娠がわかった後に、役所に妊娠届出書を提出した時にもらえる母子手帳に付いてきます。無くさないように気をつけることと、妊婦検診に訪れる際は、必ず持っていくようにしましょう。
ただし、妊婦健康診査受診表はもらった市区町村もしくは近隣の市区町村でしか使えません。

よかった!最初は高くてびっくりしたけど割引クーポンがあるんだね。クーポンを使うと、全国平均で自己負担額が約60000円程度にまで抑えることができるみたいだよ!
最後に
妊婦健診は、決して安くはありませんし、産休に入り収入も減る中で、払いたくない気持ちもわかります。
ですが、万全の状態で出産することは、生まれてくる子どもだけのためではなく、子どもを産む母体のためでもあります。必ず市区町村の助成を受けながら妊婦検診に通えるようにしましょう。
最近では、妊婦検診にかかる費用を出し惜しみし、検診を受けずに出産を迎える妊婦さんもいるそうです。
その場合、医師や助産師も十分に母体の様子や状況を適切に把握できないまま出産を迎えることとなります。
大事なのは、子どもとパートナーの命です。妊娠がわかったら、夫婦でよく相談して動けるようにしましょう。
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